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2005年01月12日

icon謎の物体3


 謎の物体は謎のままであって、いつまでも大きに気になる。いやはや気になることこの上ない。しかしながら、いくら考えを巡らせてももやもやするばかりで埒が明かない。同じような時間を見計らって表に出る。同じような時間に同じような場所を同じようにぶらぶらとカメラ片手に歩いたとしても、相手は七十数年間で初めて出会したものである。次に会えるのは七十数年後ではないのかねと思うのが常識というもの。しかしながら、判然としない気持ちを少しでも晴らそうと、インターネットで検索をしてみた私、幾許かの知恵がついている。ふふん。これは、少しずつとはいえ、このマックというコンピューターを使いこなせるようになってきたという証左ではなかろうか、などと調子に乗っている老いぼれが一匹。
 検索でみつかった謎の飛行物体に関するホームページを見ていてわかったことは、一度見た人は二度三度と見ることが多いようだ、ということである。つまり、もう七十数年待たずとも、私もまた出会える可能性がある、ということである。もっとも、この老体のこんこんちき、こちらの寿命が尽きる方が先である可能性もとても高い。
 兎にも角にも、ぶらりぶらりと東へ歩き、時々、振り返っては西の空を睨め付ける、そんな繰り返し。先日の遭遇は夕刻四時半の頃合いだったか。五時よりは大分手前だったように思う。阿呆のように歩いては振り返りを繰り返し、疲れてきたところで我が安普請への帰路につく。空の色を見る限り、程好く暮れてきたようだ。さあ、出でよ、円盤の君よ。さあ、さあ。少しく歩みを遅め、屡々立ち止まり、空を見上げる。暮れかかる陽光が天と地の端境にある種々の色をあれこれと変化させ、やあやあ、何とも美しい。極々短時間のうちになんと多くの光が生まれては消えることか。そうだ、円盤に乗った諸君たちも、この、瞬く光の変化を眺めるために、この星に立ち寄ったのではないか、と、ふと思う。目的地はここではなく、どこか別のところなのかもしれない、と。

冬暮景 光の乱舞 雲の間に

投稿者 nasuhiko : 2005年01月12日 17:10

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