2005年05月13日
深夜の憚り
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昔から寝付きが良くない。以前は、床に就いてから、延々と本を読んでいたものだが、近頃では、すぐに腕が痛くなるし、目がしょぼしょぼしてくるし、中々、そうもいかない。長い時間の読書はこの老い耄れにはかなり難しい。そんな訳で、酔っ払った勢いで寝てしまう、という、何だかよく判らない毎日を送っている訳である。酒が好きで良かったですよ、本当に。
昨晩は、呑み具合が丁度良かったのか、如何にもすううっと気持ち良く眠りに入れたのであります。なのだけれど、夜半に目が醒めてしまった。どのくらいの回数を頻尿というのか判らないけれど、年々、トイレが近くなっているのは確かである。近くなったって構わないのだが、深夜に激しい尿意に目を醒まされるのは嬉しくないですな。寝惚け眼を擦り乍ら厠に向かう時には、ぼうっとしているので、どうという気持ちでもないのだけれど、戻る頃にはすっかり目が醒めてしまってね。こういう時に、寝付きが悪いというのは、本当に困ったものである。翌日に何という用事がある訳でもないのだから、そのまま眠くなるまで起きていりゃあいいじゃねえか、と仰る方もいらっしゃるかもしれないけれど、それを繰り返していると、どんどんどんどん一度に眠る時間が短くなってしまうのである。酷い時には、一時間起きて、三、四時間眠り、また、目が醒めてしまうので、また、一時間なり二時間なり起きている。すると、頭がぼんやりしてきて、うつらうつら眠りに入る。けれども、また、二、三時間もすると目が醒めてしまって……というような具合になって、一日中寝ているんだか起きているんだか判然としないような、ぼうっとした毎日が続き、何も出来なくなって、佐藤さんのところに出向いて、睡眠薬を処方してもらい、やっとこ、どうにか当たり前の日常に復帰できた、というようなこともあった。
そんな訳だから、深夜に目が醒めると、大変悩むのでありますよ。ここできゅきゅぅっと冷やで澤乃井をやっつけて、勢いで寝てしまおうかしら、なんてんでね。しかし、真夜中から呑み始めたりすると、あれこれの順番が目茶苦茶になったりして、翌日が破壊されてしまい兼ねない。それで、厠から戻って、呑むか呑むまいか、などという、傍から見ればどうでも良いことを悩む訳である。昨晩もまたうじうじと悩んだのであった。ぐずぐず悩み乍ら、何気なくテレビをつけてみたら、何と、渡辺竜王が出ていたのであす。棋士の先生連中が普通に喋ったりする姿というのは、なかなか見られませんからね。大いに楽しませてもらった。羽生先生との対戦の話題は実に良かった。手の震えの話。私のようによぼよぼになったせいで手が震える訳でもないし、アル中だという訳でもないですからな。それにしても、何だって、夜半にやっていたのかねえ。将棋愛好家の平均年齢なんざ相当高いだろうから、こんな時間には粗方寝ておりますぞ。そんな中で、尿意のお蔭で私はこの番組に出会えた訳であるからして、尿意に感謝せねばなりませんな。
渡辺くんは、小学生名人の頃の面影を強く残しているけれど、やはり、竜王、立派な棋士、立派な大人の顔も持っていた。羽生扇子がある限り、私は羽生先生を応援するのだけれど、こんな若さであれやこれやの重圧を抱えながら精進する若き竜王も、大きに応援したい気持ちになったのである。しかも、渡辺くんは、ブログなんぞをやっているということで、謂わば、私とはブログ仲間と言ったって良い訳で、変な所から親近感を高めた老い耄れである。渡辺くんよ、羽生先生の次に頑張ってくれ給え。山崎青年や渡辺くんのような才能が次々に出現するなんざ、将棋界の未来は明るいですな。結構、結構。
投稿者 nasuhiko : 2005年05月13日 19:24
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