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2005年05月27日

iconもはや戦前である?


 驚いたことにミンダナオ島で二人の日本兵が発見されたという。しかも、更に四十人ほどの日本兵が残っているのではないか、とも言われている。今年は、2005年、最早二十一世紀である。元号だって平成だ。つまり、彼らがお仕えした天皇陛下はもういないわけであります。驚愕した。他に何と言って良いのやら、言葉が思い浮びませんな。語るべきことは山程もあるのに、何と言って良いのか判らぬとは、全く、私の老い耄れた脳みそは役立たずだね。これが、澤乃井のことだの、ハバネロのことだのであれば、あれこれと下らぬ文言を無責任に放り出せるのだけれど、こんな
出来事の前では何とも無力なじじいである。

 私自身は戦争に行った訳ではないし、家族の中に戦場に出向いた者はいないし、命を落としたものもいない。東北に疎開させられ、東京者だというだけで多少苛められたりはしたけれど、今になって思えば、立派な社会勉強の一つだったと思える。友達に連れられて畑の西瓜を盗んで食べたときの美味しかったこと、美味しかったこと。いやいや、何とも申し訳ないことをした、と大人としては反省しているものの、良い思い出でもあるのであります。
 こちらに戻ってきたときには、ぼろ家は焼けてしまっていたけれど、辺りを見回してみれば、私の家族が取り立てて不幸だという訳ではないことは、子供の目にも明らかだったのであり、寧ろ、もっともっと辛い目に合われている方がたくさんいた筈である。

 あれから、六十年。昭和三十年頃には最早戦後ではない、と言い囃されたものであった。あの当時、「最早戦後ではない」とどれだけの人が実感していたのかはよく判らないけれど、平成の世、この二十一世紀も五年目になろうという今、殆どの人は今を戦後だなどとは思っていないであろう。私だとて、そうである。戦後どころか、小泉首相の乱暴な外交の所為で、最早戦前なのではないかと危惧することはあっても、いつの間にか戦後だなんて思わなくなっていた。けれども、この間の戦争、ミンダナオ島では未だ終わっていなかったのですなあ。彼らにとってのこの六十年は一体どんなものだったのでだろうか。いくら想像してみようとしても、私の頭の中は空っぽの侭である。兎にも角にも、日本政府には責任ある態度で彼らをきちんと迎えてもらいたいものである。

 今日のような日には、今一度、言っておきたい。もう絶対に戦争をしてはいけません。

投稿者 nasuhiko : 2005年05月27日 17:31

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