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2005年07月09日

icon喉元過ぎれば


 とうとう亡くなられた方が五十名を超えたという。何とも痛ましいことである。対岸の火事だとばかり言ってはいられないと思ったのであろうか、威張りん坊の都知事があれこれ物申したりしている。ワイドショーなんぞでは、物識り顔で色々な人々が色々なことを言っている。テレビを通じて物識り顔で物申されると、私のような物を知らない愚か者には、何でも彼でも本当のことのように思われてしまう。知識人振った連中の発言のあれこれを見て、大変不安な気持ちになったり、憤ったり、悲嘆したり。彼らは、色々なことを放言したい放題だけれど、自分の発言が人心をおかしな方向に煽ってしまったりする事を恐ろしいとは思わないのだろうか。思わないのでしょうな。一見しただけで、彼らの顔の厚みは歴然であるからして。
 そうなのだ。言いたい放題の発言を垂れ流して世間を煽り立て、数日すれば、すっかり他の話題に移ってしまうのが、日本のマスコミてえものなのでありましょう。毎日のように大きな出来事が起きているので、そうするしかない、とういこともあるのだろうけれどね。正に、喉元過ぎれば……てえ具合なのである。そして、私なんぞも、新聞やテレビに振り回されて生きているものだから、昨日まで立腹したり嘆いたりしていたことも、今日には忘れ、そして、今日の出来事も明日には忘れ……結局、その日暮らしの螽斯。蟻のように未来に向けて物事を積み上げていく事など出来ぬのである。考えてみれば、七十年以上もそうやって生きてきた訳で、私という生き物は、何とも愚かな存在なのであります。

投稿者 nasuhiko : 2005年07月09日 18:46

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